大阪府梅田キャンパスキャンパスブログ

https://www.ktc-school.com/reserve/?kubun=2&event=001&campus=3636

誕生日のお祝いと言えば、ろうそくを立てたケーキを思い浮かべる人が多いと思います。それ程までに、このお祝いの仕方は一般的なものです。
では、誕生日がこのように祝われるようになったのはいつからでしょうか?
実は昔の日本では数え年の制度が一般的でした。節分の日も数え年の数だけ豆を食べ、健康や幸せなどを願います。この数え年の制度は昭和初期まで続いていたようです。それまでの日本では、お正月にみんな一斉に年をとっていました。個人の誕生日が祝われるようになったのは、昭和24年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定されて以降だそうです。この満年齢での数え方が普及しはじめてから、個人の誕生日を個々で祝う習慣ができたと言われています。

海外ではいつから個人の誕生日をお祝いする習慣が始まったのかは定かではありませんが、15世紀のドイツでは子どもの誕生日会が開かれていたそうです。
当時ドイツでは子どもの誕生日に悪霊が来ると考えられていました。その悪霊から子ども達を守る為、バースデーケーキの上に一日中ろうそくを灯し、神に祈りを捧げていたのです。一日が無事に終わるとろうそくの火を消し、みんなでケーキを分けて食べたのが始まりで、バースデーケーキを食べる習慣ができたそうです。
この習慣は、19世紀にアメリカに伝わり、戦後に日本に伝わったと考えられています。

さて、皆さんにとって誕生日はどのようなものですか?
誕生日は他の人にとっては何でもない日でも、自分や家族にとっては特別な日。祝われるのが好きな人も苦手な人もいるかと思います。ですが、誕生日というのはただ“生きているだけ”で周りからお祝いされる素晴らしい日でもあるのです。人は誰しも承認欲求を持っています。なにか特別なことをして認められることはもちろん素晴らしいことです。ですが、誕生日は無条件に誰もが生きていることを認められ、感謝し感謝される、生きていてよかったなと思える日でもあるのです。
年に一度しっかりとお祝いをすることで自分を認め、他者にも目を向けて命の繋がりを感じられると良いですね。