大阪府梅田キャンパスキャンパスブログ

https://www.ktc-school.com/reserve/?kubun=2&event=001&campus=3636

パソコンと赤ちゃん

自分に対する満足度をあらわす「自己肯定感」。心の「折れやすさ」と深い関係があるのですが、日本の若者は自己肯定感がとても低い。なぜなら他者目線で自分を判断する傾向が強いから。他人は自分を必要だと思ってくれていない、と考えがち。自分を客観的に見ることは大切ですが、度を越すと失敗を恐れて、一歩踏み出せなくなってしまう… というところが前回の話でした。ではどうすればよいのでしょう?

自信を持つには、どんどん成功体験を積み重ねればよいのでは? …そう、悪くない。でも成功を積み重ねるのは、結構な時間がかかる。失敗もするだろうから。自信がつくころには、もう“若者”ではなくなっているかも。
以前、脳科学者の茂木健一郎先生は、屋久島おおぞら高等学校で「子どものとき誰もが持っていた『根拠のない自信』を!」という授業をしてくれたことがあります。『根拠のない自信』は『夢』のもと。子ども、たとえば赤ん坊は経験なんてないはずなのに、何度転んでもあきらめず、立とう、歩こう、とチャレンジする。これは、寝ているばかりだった赤ん坊の、脳の回路が変わってしまうくらいの大変化。体験や経験といった根拠はなくても「自信」はみんなが持っていた。でも高校生くらいになると、なぜか失ってしまう。
茂木先生は言いました。『根拠のない自信』で動いてみれば自分は「できる」「自信がある」と脳は勘違い。そして『根拠のない自信』はさらに強まる。こうして一旦、夢に向けて動き出したら、成功失敗どんな結果でも得難い経験になっていく。自信を持つこと=自己肯定感を高めることにつながっているのです。

KTC中央高等学院には、自己肯定感の向上を目指した取り組みがたくさんあります。仲間から…、先生から…、授業や学校イベントから…、いろんな機会を使って「失敗は怖くない」「まずは動いてみよう」というメッセージを発信しています。それはやがて『根拠のない自信』につながり、自己肯定感は向上し「折れない心」が育つのです。