おおぞら100選:2022年度

小さいころ、魔法使いになりたかった。妖精に憧れたし、ヒーローにもなりたかった。運動も勉強も苦手で、手先だって不器用。それでも私の世界は綺麗だった。眩しかった。目が眩むようなこの世界で、私は迷子になっている。そんな迷子にサングラスを掛けて、道を教える大人もいいけど、私はやっぱり魔法使いになりたい。別に魔法が使いたいわけじゃない。子ども心を忘れずに、夢を届ける大人になりたいだけだ。