栃木県宇都宮キャンパスキャンパスブログ ブログ 2025.10.21 教科書の外の「なぜ?」に迫る! おおぞらの探究授業
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突然ですが皆さんは、高校の勉強と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
難しそうだな、先生の話を聞くだけで、なんだかつまらなさそう、ついていけるかな? と、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
おおぞら高校では生徒自ら考え、対話をし、主体的に取り組める授業づくりを大切にし、選りすぐりのコーチ陣が全国のキャンパスに向けて授業のオンライン配信を行っています。
中でも「探究学習」は、対話を通じて全ての生徒がより一層学びに夢中になれるような授業の時間です。では、実際に探究学習では、どんなことが行われているのでしょうか? というわけで、今回は、3年次生の授業の様子をご紹介します。
この日は「地学基礎」の探究学習が行われました。
それまで扱ってきた「化石」についての学習から発展して行われたこの日の授業。「調べると何がわかる?」「そもそも、人間はどうして化石を調べるのだろうか?」と、コーチは様々な疑問を投げかけます。
人間が化石を調べるそもそもの理由など、教科書は語ってはくれません。たった一つの正解があるわけでもありません。日常の中にいるだけでは見逃してしまうような問いや答えが幾つもあって当然の問いから、学びと自らの考えを深めていきます。
「それでは、今日は実際に化石を使って調べてみましょう」
そう言ったコーチが持ち出してきたのは......

先に生徒に見せられたのは、写真の右側の石。一見何の変哲もない石のようですが、ところどころ白くなっているのが見えるでしょうか。これらは全て、小さな貝の化石であるとのこと。
「ええっ、本物?」「何で持っているの?」と驚く生徒に、コーチが続けます。
「次に、この石を今から割って、化石を取り出してみます!」
すっと画面に現れる、使い込まれたたがね。突き立て何度か叩いて見せると、石は綺麗に3つに割れました。細かな欠片が散るとともに、石が割れる音が教室に響きます。その迫力は、オンラインであることを、ややもすれば忘れてしまいそうなほどです。
その後は左側の石を見ながら、化石のスケッチに挑戦。
「こっちの貝は縞が入っている、ネックレスにできそう」「化石だけど、鮮魚店に今あっても驚かないフォルム」「もう片方はチョココロネみたい」「シルエットは似ているけど棘も多いよ」など、実際に自分の手で描いてみることで気づいた発見や仮説を、絵を見せ合いながら席の近い生徒と語らったり、家から自分の端末を通じて受講する生徒が送っているコメントを目で追いながら、頷いたりしていました。
一方、先述の「何がわかる?」という問いに、自ら彼らなりの答えを見出した生徒もいます。
「貝ということはここは海だったのかな?」「いや、葉の化石が同じ場所で見つかっているってことは淡水じゃない?」「どっちにしても動物や植物が育つくらいの水と酸素があったんだ!」
授業が終わった後、生徒に話を聞いてみると「自分も掘ってみたくなった!」「もっと色々な生き物から考えてみたくなった」「化石がどれだけの情報を隠しているかに驚いた」と、笑顔でそれぞれが見つけた学びを語ってくれました。
おおぞら高校では、ただ教科書をなぞるだけでは終わらない授業や座して学ぶだけにはとどまらない活動を数多く扱っています。
ぜひ、生き生きと学ぶ生徒の様子を一度見学にいらしてください。お問い合わせ、お待ちしております。