おおぞらからのお知らせ

2022年7月9日(土)15時00分より、本年第2回目となる屋久島おおぞら高等学校 茂木校長の「#なりたい大人白熱授業」を開催しました。今回は、特別ゲストに2025年に開催される大阪・関西万博のエキスポプロデューサーを務める、中島さち子さんをお招きし「ワクワクを創るまなび、STEAM教育とは?」をテーマに茂木校長と対談いただきました。#なりたい大人白熱授業講師プロフィール:中島さち子(なかじまさちこ)さん1979年生まれ。大阪府出身。現在は主に音楽・数学・STEAM(教育)・メディアアートなどの世界で、国内外にて多彩に活動。ニューヨーク大学Tisch School of the Arts, ITP (Interactive Telecommunications Program)修士。 国際数学オリンピック金メダリスト(日本人女性唯一)。 明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)客員研究員。 経済産業省「未来の教室"とEdTech"」研究会研究員。 群馬県新総合計画策定懇談会構成員。 フルブライター。米日財団日米リーダーシッププログラムフェロー。 主な著書に『人生を変える「数学」そして「音楽」』『音楽から聴こえる数学』(講談社)絵本『タイショウ星人のふしぎな絵』(絵:くすはらじゅんこ、文研出版)他、主なCDに中島さち子PianoTRIO "Rejoice" "希望の花"他。

STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)それぞれの単語の頭文字を取った言葉で、それぞれの分野を総合的に学び「論理的思考力」や「問題解決能力」を養う教育です。授業内では数学とアートはどのような関係があるのか、STEAM教育の考え方など中島さんの経験を通して生徒たちへお話しされました。質疑応答の時間では視聴者からの純粋な質問に対しても中島さんならではの視点でお答えいただきました。

Q「数学、大変で、覚えられず、なんかつらいです。」

中島さん「今やっている数学が全ての数学ではない。例えば数学を学んでいて間違えることはあると思います。ジャズでも同じことがあって、間違えることがあるんです。ただ、間違えたフレーズを使って何かを生み出す。間違ったことから始めることもできます。」
茂木校長「数学も間違えても良いということですか?」
中島さん「間違えても良いです! 間違っていることに色々言われることもありますが、気にすることはありません。今の時代、皆が言ってくれることが正しいことかもわかりません。」
茂木校長「1+1=1でも良いんですか?」
中島さん「そうなんです。1だったらどういうことだろう? 足し算とは何だろう? 誰が定義をしているんだけど、じゃあその本質を見据えたまま定義を変えてみたりもできるかもしれない。そうすると新しい数学が生まれるんですよね。」#なりたい大人白熱授業授業の後半には生演奏が披露され、生徒たちの言葉をキーワードに即興で音楽を作ってくださいました。突然の演奏に生徒たちからも驚きの声があがり、音楽の自由さやそれがSTEAM教育とどのように繋がっているか体感できる時間となりました。

参加された皆さんの声も紹介させていただきます。

好きを深掘りしていくと、別の深掘りしてる人と出会えるといった話はすごくよくわかりました! 選択肢が多い今の世の中で、子どもはこれから無限大ですが、大人もしかり。まだまだ頑張れるなと思いました。
数学的思考は、物事を多方面から見る力を養うんだなと改めて感じました。子どもは、数学が苦手なのですが、物事を多角的に見られるように、もう少し数学をがんばろうと思いました。
「とても良かったです。STEAM教育についてお聞きしたのは初めてでした。ワクワクすることって本当に大切で、素敵なことだと思いました。音楽のセッションも素晴らしかったです。ウチの子どもは踊っておりました♪ 中島先生が、考え続ける中で見える景色が変わるというお話をされていたと思います。結果だけを求めずに過程を楽しめるようになりたいと思いました。」#なりたい大人白熱授業生徒たちにとって、STEAM教育と触れ合い、数学や芸術について考えを深める貴重な機会となりました。中島さん、演奏者の方、この度は誠にありがとうございました!

次回の白熱授業は8/20(土)15:00、ゲストに女優で小説家の中江有里さんをお招きし「親と子の進路選択。それぞれの想いと葛藤」をテーマに白熱対談します!

参加希望の方は こちら から

※写真撮影時のみ特別にマスクを外しています