宮城県仙台キャンパスキャンパスブログ

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「手話」ボランティア

おおぞら高校 仙台キャンパスです。いつもブログを見てくださっている皆さん、ありがとうございます。

仙台キャンパスで手話を勉強している生徒に実践の機会を! ということで、一般社団法人宮城県聴覚障害者協会のご協力の下、「第58回耳の日記念手話まつり」にボランティアとして参加いたしました。手話が上手になるためにはどうすればいいですか? という質問をよく受けるのですが、決まってお答えすることは「手話を使う環境に長時間身を置く」ということです。

今回のボランティア活動は、実際自分の手話技術がどのくらい通用するか試す機会にもなり、手話検定を取得している生徒が多く参加しました。ボランティアの内容としては、受付や整理券配布、資料の配布や回収、案内、片付け等でしたが、主催者やスタッフの方々、来場するお客様のほとんどがろうあ者という環境でした。会場では手話ばかり飛び交います。みんな当然のように手話で会話をし、イベントを楽しんでいました。参加した生徒は、習得した手話技術を最大限に活用し、試行錯誤しながら活動をしていました。
イベントでは、手話表現者としてメディアでも活躍中の那須映里さんの講演会を聞くことができました。那須さんは、家族全員がろうあ者のデフファミリーとして育ち、ご自身もろうあ者として役者やエンターテイナーの活動をしています。当然すべて手話での講演会でした。私たちは普段から手話を使って生活しているわけではないので、講演会終了後まず初めに出てきた言葉は「目が疲れた...」でした。手話は目で見て理解する「視覚言語」です。私たちのような手話勉強中の立場の人は、一語一句聞き逃さないよう、相手の手話や表情をしっかり見て確認し、話の内容を脳内で読解していきます。よって、瞬きも忘れるほど、目をよく見開いて夢中で聞いていました。そのような感想は実際に体験したからこそ出てくるものだと思うので、やはり実践はとても大切だと思いました。

講演会を聞いて、「耳が聞こえない人と言わないでほしい、ろうあ者と言ってほしい」「声が出せない人と言わないでほしい、声を必要としない人と言ってほしい」という言葉がとても印象的でした。同じことを言っていると感じるかもしれませんが、言われる人の立場として捉えたときは、受け取り方や感じ方が違うというお話をしていました。生徒がこのような体験をし、ろうあ者からの話を聞くことで多様な感性を身につけていけるようにしていきたいと思っています。

参加した生徒からは次のような感想がありました。
・手話を勉強中ですが、ろうあ者の方々が表現する手話はとても早くて読み取るのが難しかったです。
・講演会を聞いて、健聴者同士の狭い世界しか知らなかった私の中に新たな世界が広がったように感じました。今後も手話を勉強し、多様な方々とのコミュニケーションを大切に生きていきたいです。
・ボランティアに参加している間は、自分がマイノリティになった気分で正直とても疲れました。このようなことが日常であるろうあ者を含めた障がい者についてもう一度考える必要があると思いました。
・自分と同じ個性をもつ人同士で助けあったり、仲を深めたりすることで、誰もが生きやすくなるのではないかと思いました。
耳の日記念手話まつりボランティア活動これからも手話の勉強を通して、技術や資格だけでなく自信をつけてほしいと願っています。おおぞら高校は、資格取得をみらいにつなげていける、そんな環境が整っています。もし、進路に迷っている方がいましたら、見学に来てみませんか。「おおぞら」にしかできない高校生活を見ることができます。
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