東京都東京キャンパスキャンパスブログ

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動物病院の見学の様子
香川県の野犬を引き取って、獣医師になりたい夢をもつすずねさん。
野良猫を引き取って、正しい飼い方をみんなに伝える動物看護士になりたい夢をもつだいごくん。
成城こばやし動物病院の代表をしている小林元郎先生。

★3人でのすてきな対話をご紹介します。

まずは、小林先生が獣医師になった理由を聞かせていただきました。
・2浪しても、医学部に合格しなかったから
・医学部を受検するには致命的に数学ができなかったから
※当時(45年前)は獣医という仕事は今ほど知られていなかったそうです。

高い志をもって実現した職業ではなく、受験がうまくいかなかったというきっかけにとても驚きました。30歳までは志がそれほど高くない状態で日々過ごしていたそうです。転機は31歳。ニューヨークにあるアニマルメディカルセンターで1年間勉強しました。そこではじめて、獣医師に誇りとやりがいを持ったそうです。そこから現在まで30年以上、ずっと走り続けていると話されていました。

また、これからの動物業界を志すには、世界を視野に入れたほうがいいかも、との話がありました。

なぜなら、2008年に2650万頭いたペットが、2021年には1700万頭、現在は7歳以上(高齢ペット)が50%、1年未満が4%(8%で現状維持)だそうです。日本は動物も少子高齢化が進んでいるそうです。13年で1000万頭減少しています。5年後に動物病院のニーズが大幅に減るかもしれない、という話も聞きました。

今はインドネシアの動物病院とも連携しているそうです。
急速に成長しているインドネシアの動物病院にとっては、日本の動物病院の技術は未来からきたように感じることもあるそうです。

動物に携わることを生業にするのであれば、「世界基準で考えること」「データベースでの診療」、この二つは覚えておいておくといいとのことでした。
その他にも、たくさんメッセージをいただきました。
「100分の1×100分の1×100分の1=1億分の1を目指してほしい。」
「より多くの1次情報を聞いてほしい。」

そして、すてきな対話のあとに、実際の職場を見学させていただきました。

30名以上の職員がいる動物病院のため(動物病院は獣医師が1~2名の個人経営が多い)、職員がインカムをつけて、モニターも各所にあり、情報共有をしていました。また、生後5日のワンちゃんの見学や歯の治療の現場も見学させていただきました。

きっと、2人にとって小林先生はなりたい大人なのではないでしょうか?