栃木県宇都宮キャンパスキャンパスブログ

https://www.ktc-school.com/reserve/?kubun=2&event=001&campus=1212/reserve/?kubun=3&event=002&campus=12
生徒が、グラフを見ながらフィリピンのことについて考えを深めています。
おおぞら高校 宇都宮キャンパスです。
宇都宮では最低気温が0度台を記録する日も出始めました。皆様、暖かくしてお過ごしください。

さて、本格的な冬が迫る今、おおぞら高校では暖かい南の国へと渡ろうとしている生徒が居ます。おおぞら高校に複数存在する海外体験プログラムのひとつ、スタディーツアー in セブに参加し、留学に挑戦することを決めた生徒です。

皆様は、留学、と聞くとどんなイメージを持ちますか?
風光明媚な自然、賑わう学校、明るい街並みといった、その国の最も華やかな部分を連想する方が多いのではないかと思います。安全で、清潔で、綺麗な場所を自分から外れてみようと思う人は、おそらくごく少数でしょう。

スタディーツアー in セブは、その点において他のプログラムとは一線を画すものです。
スタディーツアーと銘打っているとおりこのプログラムの目的は、社会問題を視察したり、ボランティア活動などの体験学習をしたりしながら現地の人々との交流を通して「学ぶこと」。そのため、フィリピンの華やかな部分だけではなく、うずたかく積まれたゴミの山、孤児院といった社会課題。いわばの部分も、プログラムの中では数多く見て回ります。

この日は、同じ日程で出発する班の生徒をオンラインで繋ぎ事前学習を行いました。テーマは「日本とフィリピンの違い」
司会のコーチが出した表に、ひとりの生徒が目をつけました。
「フィリピンは、平均年齢が日本より若いね。若い人が多いのかな、活気ありそう!」
うらやましいという言葉に傾きかけた教室。そこへ、そばで生徒をサポートするコーチが一言投げかけます。
「若く出るのは、若い人が多いから、だけなのかな?」
早速、生徒が調べ始めました。すると「子どもはたくさん生まれているんだね、やっぱりいいな」
人口比を見たひとりの生徒が、子どもの層に指をさします。すると、同じ図を見た別の生徒がすぐさま高齢者の方を指して「少ない!」と驚いた声。
「本当だ。平均寿命が10年くらい違う!」
何で? どうして? と、コーチが声を掛けるよりも早く、生徒が自ら更なる情報を探ります。すると「幼いうちに死んでしまう子どもも多いんだね。交通事故も多いんだ」
先ほどまでの羨望の目は一転、複雑な表情に変わりました。
「日本なら助かる病気が命取りになるんだ、そう考えたら怖いかも」と、ひとりで、ひとつのデータで見る数字だけではたどり着かない視点が次々と生まれます。一見、光に見えた数値が実は数多くの影で成り立っていることに、生徒は驚きを隠せない様子でした。

もちろん、事前学習では渡航が楽しみになる情報もたくさん扱います。
今フィリピンではどんな様子なのか、どんな物が有名なのかを調べる時間では、何度も「コーチ、見て! これ面白いよ」と弾んだ声が。他のキャンパスの生徒が注目したアイテムを「それ、私もほしい!」とKTCみらいノート®に書き込む様子もあります。宇都宮キャンパスの生徒は「フィリピンでは、9月からクリスマスの準備か。日本と違う飾りがあるかな? ほしいな!」
先ほど、考え込むような顔をしていた生徒が、別のキャンパスの生徒の発表を聞いて、目を輝かせながらみらいノート®にまた1行書き足しました。
「きっと色々なことが起こるけど、楽しみ
なんでこうなんだろう、どうしてこうなったのかな、を見て回れたらいいな」
「1週間元気に、五感フル活用で学びたいよね!」

そして、事前学習を終え笑顔でそれぞれの思いを語らっていた彼女を待っていたのは、キャンパスの生徒総出での「行ってらっしゃい!」と、コーチからの寄せ書き!
たくさんの声援とコーチのメッセージを胸に、1週間の学びの旅へ向かうのでした。
現地で学ぶことはもちろん数え切れないほどあるでしょう。しかし、スタディーツアーはそれだけで終わりではありません。帰ってきてからも事後学習といって、現地での学びを更に深める時間が待っています。その時のことも後日ご紹介できたらと思います。

今回は留学に向かう生徒の様子をご紹介しましたが、おおぞら高校では、数多の挑戦の機会が設けられています。また、生徒が安心して挑戦できる工夫にも様々なものがあります。
自らみらいへ歩む生徒の様子を一度見に来ませんか。お気軽にお問い合わせください。