兵庫県神戸キャンパスキャンパスブログ

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桜の掲示物

神戸キャンパスの笠原です。
今年も卒業式の答辞を生徒と一緒に考えた私、決められた型もなく、生徒と話しながら今までを振り返り、今の思いをその生徒らしく文章にまとめて作るのが私のスタイルです。
今年は男女一人ずつで、そのうちの女子生徒のMさんは一年半前に学校と言う枠が嫌いで高校にも通えなくなり、転校してきました。
しかし、コーチとの出会いや友人や後輩との関わりを通して自分の居場所を見つけて、おおぞらが大好きになり学校生活を満喫し一年半を過ごせたと答辞を考えながら振り返りました。
もう、このまま卒業したくないと途中泣き出し、完成までかなり時間が掛かってしまいました。
彼女のようにちょっとした小さな出来事を切っ掛けに、学校と言う枠が嫌いになり通えなくなる生徒が多いと感じます。

おおぞら"なりたい大人になるための学校®"だからこそ、それ全てを受け入れそれぞれがどうしたいのかを寄り添いサポートします。

先日も二年前に卒業したSさんが、無事美容師の専門学校を卒業し、国家資格を取りこの春から美容師の卵として就職すると連絡をくれました。
その彼も三年前、学校や勉強が嫌いで、トゲトゲして生意気で、学校も余り来ないし、来ても直ぐに「もう俺学校辞めてやる。」「もう、俺帰る。」が口癖でした。
課題が進まないので一緒やろうと約束しても、その時間には来ないし、約束の時間を過ぎてやって来ても悪びれる様子も一切ないので、私は「待っていたよ! 約束は守らないあかんよ。」と優しく促し続ける日々でした。

そんなSさんがキャンパスで日増しに登校日数も増え、コーチに自分から話し掛けて笑うようになり帰宅時間になってもなかなか帰らずつまらない冗談を言うようになりました。
三年次生になり進路が決まると「卒業したくない。」とよく言うようになり、私は「卒業してもいつでも遊びに来たら良いよ。」と言って送り出しました。

卒業して一か月もしない頃からたまに顔を出し、またいつもの口癖「学校辞めたい。辞めてやる。」が始まり、しばらく続いていました。

しかし、彼は厳しくてしんどくてずっと辞めたかった専門学校を無事卒業し、国家資格にも合格、晴れてこの春から美容師の卵として就職が決まったと嬉しそうに私に報告してくれました。
そして、「髪の毛洗えるようになったら、洗ってあげるから来てよ。切れるようになったら切ってあげるわ。俺さ、公共交通機関って遅延したりするから嫌いやから就職先は地元にした。交通機関乗らないから遅刻すること無いで。」と自慢げに言う彼を見て、人はやっぱり成長し変われる、今までの彼への寄り添い方は間違いではなかったと実感し嬉しく感じた出来事でした。

学校生活などで上手く行かない日々を過ごしている生徒やそれを支える保護者の皆さん、神戸キャンパスのコーチは精一杯寄り添いサポートし応援します!
今年も入学式に飾る、この一年頑張りたいことを新入生一人一輪の桜の花に書いて飾り付けました。
素敵な未来の為に一緒にその一歩を踏み出してみませんか?