福岡県小倉キャンパスキャンパスブログ ブログ 2025.07.23 日本史好きな生徒が挑戦した、初の特別授業発表

みなさん、こんにちは。
おおぞら高校 小倉キャンパスです。
セミの鳴き声が聞こえるようになり、いよいよ夏本番が近づいてきました。暑さにも負けず、いかがお過ごしでしょうか。

さて今回は、小倉キャンパスで初めて行われた「コーチ特別授業」での生徒によるプレゼン発表の様子をご紹介します。
今回プレゼンに挑戦してくれたのは、日本史が大好きな進学コースの生徒です。
「もっと多くの生徒に日本史の面白さを知ってもらいたい」という思いから、発表をしてくれました。
発表に向けては、何日も前から資料作成に取り組み、「どうすればわかりやすく伝わるか」「どんなデザインなら注目してもらえるか」など、試行錯誤を重ねながら準備を進めていました。日本史への愛情が強いだけに、その熱意は資料やスライドの構成にもしっかりと表れていました。
当日は、発表前にとても緊張した様子を見せていた発表者の生徒。
発表後に感想を聞いてみると「中々ない機会の中で、最初はめちゃくちゃ緊張しました。でも、聞いてくれている生徒の反応を見ると楽しかったですし、終わったとき、すごくホッとしました」と、充実感のある表情で話してくれました。
また、発表を見に来てくれた生徒の中にも、日本史にあまり馴染みがなかった人もいましたが、実際に話を聞いてみると「発表、すごく面白かったし素晴らしかったです。資料中に紹介した人物にゆかりのある場所も記載されていて、行ってみたいと思った。人物の中には、あまり資料が残っていない人まで、丁寧に紹介していて驚いた」「わかりやすかったですし、好きがすごく伝わってきた。その情熱がすごく印象に残った」「少しですが日本史に興味が出てきました。学びたいと思えるようになりました」などの声が聞かれました。発表者の情熱が、しっかりと周囲に伝わっていたことがわかります。
プレゼンを見守っていたコーチからも、こんな感想がありました。
「とても深い内容でした。紹介された人物の中には、自身も知らないような人がいて、逆に学ばせてもらった部分もありました。プレゼンの構成もよく考えられていて、伝えようという気持ちがよく表れていたと思います」「視覚にうったえかけており、生徒がどういうところに興味を持つか考えてプレゼンしていました。テーマであった逃げるという部分をマイナスにではなくプラスに考えて発表していたので、生徒にとっても『こうしてもいいんだ』と思えたと思います。発表してくれた生徒の熱い思いが心に伝わりました」
このように、プレゼンは一方通行の発表ではなく、「伝える」ことの意味を実感できる機会となりました。「どう伝えたら相手の心に届くか」を生徒が自ら考え、工夫し、挑戦したことが、見る人の心を動かしたのです。
印象的だったのは、発表の中で取り上げられた「逃げる」というテーマの扱い方です。
「逃げる」という言葉にはネガティブな印象がありますが、プレゼンでは「逃げる」ことを自己防衛の手段や次のステップへ進むための選択肢としてプラスにとらえていました。
歴史上の人物の生き方を通じて、「逃げることは悪いことではない。むしろ、自分を守りながら前を向く力にもなる」というメッセージが語られていました。
このプレゼンをきっかけに、これまで日本史に興味がなかった生徒も、少しずつ関心を持ち始めているように感じます。今回のように、「自分の好き」を形にして表現する機会は、生徒にとって大きな成長のチャンスになります。ただ勉強するだけでなく、それを誰かに伝えるという経験を通して、自信や達成感、そして新しい気づきが生まれているように感じます。
今後も小倉キャンパスでは、「生徒の好きを大切にする学びの場」を広げていきたいと考えています。何かを好きな気持ち、熱中できることを持っている生徒はもちろん、「まだ好きなことが見つからない」という生徒にも、安心して挑戦できる環境があります。
どんな小さな一歩でも、それが将来の大きな一歩につながる。そんなふうに感じられる時間をこれからも作っていきたいと思います。

ぜひ、おおぞら高校であなたの好きを見つけてみませんか？