岡山県倉敷キャンパスキャンパスブログ ブログ 2023.02.22 【#なりたい大人特別授業】日本に生まれてラッキー？　～真のダイバーシティ社会を目指す秘訣とは～

※写真撮影時のみ特別にマスクを外しています。

こんにちは。
岡山県倉敷市美観地区入口にある、おおぞら高校 倉敷キャンパスです。
九州や四国では春一番が観測されました。
倉敷キャンパス周辺もまだ少し寒いですが日中は日が差して気持ちの良い陽気です。
春が近づいています。

おおぞら高校では「なりたい大人」を見つけ、やりたいことや好きなことに近づくためのキャリア教育プログラム【#なりたい大人特別授業】があります。
先日、倉敷キャンパスでは、春一番のようなパワフルで素敵な方を講師としてお招きし授業を実施しました。今回はその授業の様子をご紹介します。

今回の【#なりたい大人特別授業】の講師は浦上雅彦氏です。
浦上氏は1999年から岡山市議会にて6期連続で当選し議員として活躍、第55代岡山市議会議長を務め、2021年には岡山市長選挙にも立候補した経験を持つ方です。
今回は倉敷キャンパスに直接足を運んでいただき生徒と向き合って授業をしていただきました。
授業冒頭、突然「みんなは日本に生まれたというだけで本当に幸せです！」と浦上氏。きょとんとしている生徒に「世界には生まれた瞬間に戦争に巻き込まれる国もあるよね。それに比べて今の日本は本当に平和です。だからみんなは生まれた瞬間からラッキーです！」浦上氏の言葉を理解した生徒の中には嬉しそうにガッツポーズをする生徒も。熱い授業の始まりです。

授業は【元・岡山市議会議長と考えるダイバーシティ】と題し、議員時代にはLGBTQ問題に取り組み岡山市のパートナーシップ制度導入にも尽力した浦上氏だからこそのLGBTQ問題の解説、真に平等な社会とはどんな社会なのかを話していただきました。
「岡山市のLGBTQの当事者の方は7％、約5万人いると言われています。左利きの人も実は同じ割合なんです！ 僕は左利きだからわかるけど、日本は右利きの人に合わせたものが多くって左利きは不便が多い。はさみ、めっちゃ使いづらいんよ！」
左利きの人のたとえ話には生徒も共感！
ニュースで見る社会問題を少し身近に感じたようでした。

また選挙の大切さや浦上氏が実践する引き寄せの法則なども教えていただきました。「超高齢化社会で、選挙に参加する人はだいたい高齢者。高齢者の意見が反映された政治になってしまうのは仕方のないこと。でもこれからの社会を作るのはみんななんよ！ みんなの望む社会をつくるためにはみんなが選挙に参加することが必要。だから選挙に行こうな！」のメッセージに、選挙の大切さに気付いた様子で生徒も頷いていました。
浦上氏自身も実践しているという引き寄せの法則のお話では、熱心にメモを取る生徒も。「夢を叶えるためには、まずはなりたい自分を見つけること。不安になるのは、どこに向かうのか決めていないから。だからまずは探すこと。見つかったらその目標に向かってロックオンして進む。いきいきしながら取り組んでいることは必ず成功する！」「絶対に何にでもなれる！ 君たちにできないことなんて無い！」
力強く何度も語りかける浦上氏に生徒もパワーをもらったようです。
授業後には浦上氏と記念写真をしたいと1年次生から3年次生までエントランスに集まり記念撮影。

生徒たちからは「すごく聞き取りやすくてとてもいいことばかりの話で自分に自信を持つことができました。」「自分の目標を見つけてしっかり努力していきたいです。」「LGBTQの話をしてくださって、ありがとうございました、皆がもっとそのことを知っていってくれたらなと思えました！」「なれないものは無いなんでもなれるという言葉もとても素敵でした。」など感想が集まりました。
なかには「おおぞら高校にきて、たくさんの凄い人に会っているわ！」と嬉しそうに呟く生徒も。
授業を通してかけがえのない出会いを前向きにキャッチしている生徒に私たちスタッフも温かい気持ちになりました。

倉敷キャンパスのキャンパスルールの一つに「多様性を認める」があります。
それはこれからの未来に生きる私たちにとって絶対に必要な能力の一つだと思います。浦上氏の言葉にあった「地球上にはたくさんの人がいる。みんな違って当たり前。」生徒が自然にこの感覚を身につけ、お互いを認め合える環境を作っていくことで新しい社会が自然と生まれるのではないでしょうか。
私たちと一緒に新しい社会をつくる一員になる準備をしていきませんか。