栃木県宇都宮キャンパスキャンパスブログ

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宇都宮キャンパスの生徒と、別のキャンパスの生徒が仲良く食事をとっています。

おおぞら高校 宇都宮キャンパスです。
おおぞら高校に通う全ての生徒は、年に1回「スクーリング」を受けに屋久島へ渡ります。北は仙台から南は熊本まで、各地のキャンパスから生徒が集まり、4泊5日を共に過ごします。

では、その屋久島はどんな場所か? 山田の今回の答えはこうです。
L'Île de Yakushima est celui pleines des rencontres.
――rencontreというのは、フランス語で「偶然の出会い」を意味します。
屋久島は、この単語がぴったりの、偶然の出会いで一杯の島です。

以前、「普段のつながりが殆ど消えて、見慣れぬ場所に立った時、そこに自分の姿が現れる」という言葉でスクーリングをご紹介しました。
しかし見知らぬ場所で、集まっているのは同年代とはいえ見知らぬ人ばかり。その中で生活すると聞くと、心細くなる方は少なくないでしょう。実際、宇都宮キャンパスでも「友だちできるかな」「ひとりぼっちにならないかな」と不安を口にする生徒は決して少なくありません。
しかし、蓋を開けてみると上の画像のとおり、キャンパスの垣根を越えて交流する姿がいたるところで見られます。上の写真、宇都宮キャンパスの生徒はいちばん右のひとりだけ。数日前に「はじめまして」をしたばかりです。
いったい、何が彼女をこんなに近づけたのでしょう?
実は、屋久島スクーリングには上記の悩みを解決する工夫や活動が随所にあります。数ある中でも特徴的なのが2日目の午前中に授業のひとつとして行われる「チームビルディング」です。
今回は、先日のスクーリングで引率を務めた山田がこの時間についてお届けします。

屋久島では大部分の時間を「クラス」の単位で活動し、コーチを含めた全員が「呼ばれたい名前」を自らの手で決めます。一つのクラスの人数は20人に届かない程度。
はじめは皆、お互いに「目の前にいるのは、どんな人なのだろう?」と様子を窺っています。
そこでまず行われたのが自己紹介のリレー。しかしただ「屋久島で呼ばれたい名前」を名乗るだけではなく、リレーとだけあって2人目以降は「**の隣の、××です」と名乗るのがこのゲームのルールです。進んでいくごとに「**の隣の、××の隣の、▲▲の隣の......」と自分の前に言う名前が増えていきます。増えてきた名前をすらすら言えれば拍手が起きることも!
しかし、どこかで思い出しきれなくなる生徒がほとんど。その度「私は◎◎だよ」と、名札を見せながらメンバーが少しずつ物理的にも近づいていきます。
メンバーの名前を覚えた後は、今度はペアや3人組を作ってゲームを行います。このクラスでは「脚開きジャンケン」を行っていました。
この3人、キャンパスはバラバラ。出会ったのも、前日が初めて。にもかかわらず、もうこの表情!キャンパスの垣根を越えて交流する生徒少人数でのアクティビティを行った後「コミュニケーションに必要な物は何だろう?」をテーマとして、クラス全体で動く課題に取り組みます。どうやればより良いコミュニケーションが取れるだろう? 相手にうまく伝える方法は何だろう? 自ら考え、自ら参加し、自ら取り組む授業です。
「自分に配られたピースを相手に見せずに言葉だけで伝えて、パズルを作れるか?」という課題が授業の最後に立ちはだかりましたが、彼らのクラスは見事に絵を完成させコーチを驚かせていました!
午後からの授業でも「こだわりは何?」「憧れのキャラクターはいる?」など、たくさんの入り口から「相手のことも、自分のことも知る」機会が多々設けられています。
宇都宮から参加した生徒のひとりが、夜の食堂でこんなことを話してくれました。
「1年生の時、ちょうど1年くらい前にスクーリングで同じクラスだった人と今でも連絡を取り合っているんですよ」
今年は惜しくもその友だちとの屋久島での再会は叶わなかったとのこと。しかし、その隣で、宇都宮よりもずっと西にあるキャンパスで学ぶまた別の生徒が「素敵だね!」と目を輝かせていました。
聞けば今回のスクーリングでついさっき仲良くなったばかりであるとのこと。

屋久島は、どの生徒にとっても今、ここにしかない数多の、そして偶然の出会いが待っている場所といえるでしょう。

遠くの街にかけがえのない仲間ができる屋久島スクーリング。興味のある方は是非キャンパスに説明をそして何より生徒の声を聞きにいらしてください。
お待ちしております。