おおぞら教育情報ガイド

勉強机の上に机椅子や桜がちりばめられている様子が伝わる写真
高校を卒業するためには、文部科学省が決めている基準以上の「単位」を取らなければなりません。毎日授業に出席してテストである程度の点数を取れば、基本的に単位を取ることができます。

しかしケガや病気で通学が難しくなったり勉強が追い付かずテストの成績が大きく下がったりしてしまうと、単位を落とす可能性があります。「そろそろ単位がヤバイかもしれない」と思ったら、早めに対処することが大事です。

そもそも「単位」ってどういう仕組み?

高校における「単位」とは、各教科・科目の学習量を数字化したものです。50分の授業時間を1年に35回受けて「1単位」とカウントされ、必要な単位は科目によって変わります。

単位は、高校生活においてその生徒が必要な量を学習したか客観的に評価するためのものです。単位制度にすることで履修状況が見える化でき、もし転学(転校※以下転校で統一)しても、それまでの単位を引き継ぐことで学習量を安定させることができます。

小学校・中学校までは義務教育であるため、私立・公立問わず単位というものはありませんでした。高校生になって初めて単位というものを知って、「自分は大丈夫かな?」と少し心配になっている方もいるかもしれません。

▶高校では「74単位」が卒業ライン
高校では、全日制・定時制・通信制すべてにおいて、卒業に必要な単位数は「74単位」となっています。

この74単位とは国が決めたいわば"最低ライン"となっており、全日制高校なら90~100単位程度を卒業の条件として設定しています。学校によって卒業に必要な単位数は違うので、まだ知らない方はぜひ先生に聞くなどして調べてみましょう。

▶単位制と学年制の違い
高校卒業には単位が必要ですが、卒業までの仕組みとして「単位制」「学年制」の2つがあります。どちらも74単位なければ卒業できないのは同じですが、「原級留置(留年※以下留年で統一)」の考え方が異なります。

学年制と単位制の違い
・学年制:学年ごとの留年「あり」/卒業に必要な単位数「74単位」
・単位制:学年ごとの留年「なし」/卒業に必要な単位数「74単位」

単位制は卒業までに74単位取得すればOKという考え方であるため、学年ごとの留年ありません。一方で学年制はその学年で○単位取得するという基準が学校ごとにあり、単位が足りなければ留年となり進級できません。

一般的に通信制高校や定時制高校は単位制が多く、全日制高校は学年制が一般的です。しかし単位制を導入する高校が増えているので、自分が通っている高校がどちらかわからなければ一度確認しておいた方が良いでしょう。

単位はどうやって修得するの?

高校で単位を修得するポイントは、出席日数と成績評価です。高校は出席日の規定が年間授業の1/3以上など各校で決まっており、それを満たす出席日数が必要です。またテストや授業態度、課題提出など基準以上の成績評価も修得しなければなりません。

全日制の高校なら学年制で単位を評価されるのが一般的です。毎日学校に通って授業を受けることで「出席日数」の基準を満たし、定期テストや課題テストといったテストを頑張ることで「成績評価」の単位が着実に取得できるように授業が組まれています。

定時制高校なら単位制が多く、出席日数とテストの評価、さらにレポート提出によって単位を取得するケースが一般的です。レポートは宿題プリントのような形式が多く、期日までに動画や教科書で勉強して穴埋め問題や記述問題を解き、合格点を超えればクリアとなります。

高校卒業には「3年以上在籍すること」という条件もあるため、出席状況や成績がどれだけ良好であっても、3年以内で卒業することはできません。

単位を落とすとどうなるの?

高校で単位を落としてしまうと留年または卒業が伸びることになり、通っている高校が単位制か学年制かで変わります。

単位制の場合、学年ごとの留年がありません。しかし卒業までに74単位必要なのは同じですから、74単位以上修得できるまでは卒業できず、授業を受けたり補習を受けたりして単位を積み上げる必要があります。

健康上の理由や働きながら通っている人は思うように出席できないこともあり、卒業まで3~4年ほどかかることも珍しくありません。

学年制の場合、単位を落としてしまうと進級できず「留年」となります。高校1年生で単位を落とすと、次の年ももう一度1年生として高校生活を送らなければなりません。

ただ高校では、ある日突然学校から「留年です」と言い渡されることはほぼありません。出席日数が足りない、成績が基準を満たしそうにないなど留年しそうな状況になれば、学校側が事前に声をかけるなどの対応をとり、状況に応じて"救済措置"を取ることが多いです。

▶単位を落としそうな人は"救済措置"がある
全日制高校の場合、留年はレアケースといえます。「高校の授業が予想以上に難しく、勉強についていけない」「事故や病気、怪我で長期間高校に通えなかった」など、勉強を頑張りたくても上手くいかない状況に陥った高校生のために、各学校では救済措置を取るケースが一般的です。

・出席日数が足りなければ、通える状態になってから補習として不足を補う
・成績が低ければ、学校側から指定された追試や課題提出を行うことで単位をもらう

学校によってさまざまな措置があるようですが、主なものとしては上記2つが挙げられます。コロナ禍以降高校でもオンライン授業の導入が進んでおり、入院などで通えない場合はオンラインで補習できる学校もあります。

②2248603_s.jpg


▶留年してしまったらどうする?
単位が足りず高校を卒業できない、留年が決まってしまった場合の選択肢として、以下が挙げられます。

・同じ高校に在籍して、足りない単位を取得する(単位制高校の場合)
・同じ高校に留年して、もう1年同じ学年で高校生活を送る(学年制高校の場合)
・他の高校に転校する
・退学して別の道を探す

単位制高校は留年がないため、3年以上在籍していれば、足りない単位を修得することで卒業することができます。

学年制の高校だと単位を落とすと進級できませんから、留年してその学年に留まることになります。この場合年下の人とクラスメイトとして過ごすることになります。

そのため、留年が確定すると他の高校への転校を検討する人もいます。全日制高校の学習ペースが合わない場合、ある程度マイペースに学べる通信制や定時制の高校への転校を検討する方が多いです。

また高校を退学して、働いたり高卒認定を目指したりするケースもあります。高校を退学して働く場合は、"中卒"(中学校卒業)の求人を探さなければなりません。職種にもよりますが、大抵の場合高卒や大卒よりお給料は大幅に低い所からのスタートとなるでしょう。

退学して大学や専門学校の入学を目指すなら、高卒認定資格の取得が必要です。高卒認定試験に合格すれば高卒と同じ受験資格を得られますが、最終学歴は中卒のままです。学歴を上げたいなら、大学や専門学校を卒業する必要があります。

高校卒業には何が必要?

高校卒業には、3年以上在籍して出席日数や成績の基準を満たして単位を修得すること、そして「特別活動」に参加することが必要です。

高校には授業以外にさまざまな「特別活動」があり、卒業条件の1つとなっています。国(文部科学省)が定めている特別活動として、以下があります。

ホームルーム活動
生徒会活動
学校行事

ホームルーム活動では、クラス単位で行うグループワークや学校行事の計画、クラス内でのゲームやアクティビティなどがあり、進路指導もこれに当てはまります。

生徒会活動では、生徒が主体となって行う新入生歓迎会や生徒総会、学園祭の企画など、1年生から3年生までが縦割りで行う活動を指します。

学校行事は校外学習や学園祭、体育祭や音楽祭など1年を通して行われるさまざまなイベントのことで、実はこれも「特別活動」として卒業条件の対象となっているのです。

高校卒業には単位が必要ですが、風邪や体調不良以外で休まず登校して、テストである程度の点数をキープしていれば基本的に問題なく基準を満たすことができます。しかし何らかの事情で単位を落としそうな場合は、早めに学校側に相談しておいたほうが良いでしょう。

いかがでしたか?

高校卒業や単位の仕組みについて解説してきましたが、イメージは湧きましたでしょうか?
実際のおおぞら高校での学校生活や単位修得の流れをもっと具体的に知りたい方は、ぜひ各キャンパスのブログもチェックしてみてください。

三重四日市キャンパスブログ 【単位修得】単位認定試験とはなに? ~おおぞらに通う生徒の1年間の集大成!~

横浜キャンパスブログ 単位認定試験は大変? ~3年生に聞きました!~


参照サイト
https://gakuin.gakken.jp/column/21
https://www.mext.go.jp/content/20230120-mxt_kyoiku02-100002604_03.pdf
https://www.tsuushinsei-navi.com/tsuushinsei/tanisei.php
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/cs/1320213.htm
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo1/002/gijiroku/04040902/003.htm



まるわかりまとめ資料ダウンロード/
通信制高校とサポート校の関係について
まずは簡単に把握したい方はこちら↓